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ジャン・マルク・ボワイヨ(ポマール)

寡黙な巨匠、ジャン・マルク。だが、ワインの味が彼の哲学を雄弁に物語っている。


ボーヌの町からポマールの町の入り口の左側
にこのドメーヌはある。エチエンヌ・ソゼの
孫にあたるジャンマルクは、特に白ワインの
評価が高く、ソゼから受け継いだ畑を含め素
晴らしい畑を10.5Ha所有している。その
筆頭はパタールモンラッシェだが、それに続
くピュリニィ・モンラッシェ1er トルフィエールと世界のワイン好きが
騒いで止まないワインだ。それ以外にもプロたちからの要望が強く、一流店
のリストには必ずあるドメーヌである。
ワイン造りの秘訣を質問すると、彼は「若い頃はワインを支配してやろうと
、色々試してみたが、最近は自然に逆らわず為すがままを覚え、今は全く余
計な手は加えないことだ」と言う。又、「生産者が、ひとつのワインを造り
上げるために、どれほどの努力と苦労を積み重ねてきたのか分からずに、唯
、ヘクタールあたりの収穫量だとか、新樽比率などを質問して、ワインを理
解しようとするワインジャーナリストや評論家には我慢ならない」と胸の内
を吐露していたのが、とても印象に残った。


大樽の中に体ごと入って掃除する、直径が1.6くらい。
2400リッター ドラム缶12本分

長熟のできるワイン。

現地見学の報告

ドメーヌ ジャン・マルク・ボワイヨ
世界的に有名なドメーヌで、今パリで一番評価の高い生産者です。
ドメーヌ エチエンヌ・ソーゼの孫に当たりその一番よいところを相続している。
白ワインは、天下一品。赤も最近評価が高くなっている。
94年よりネゴシアンとしてのコルトンキシャルルマーニュ等も畑と葡萄の出来を見ながら造っている。


とあるワインバーにて。


 ここで池原さんが、勘違いされていた「ボワイヨ」について皆様に簡単なご説明をしておきます。まず池原さんに飲んでいただいたのが、「ジャン ボワイヨ」で、1630年代からヴォルネー村でワインを造られている家系で、現在の御当主「アンリ ボワイヨ」の親父さんの名前です。少し前は「アンリ」の名前でワインを出していた事もありました。私が、初めてブルゴーニュの白ワインにハマッタのが、「アンリ」のピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムシェール 1985年でした。ここの白ワンは、こってりした果実味に、嫌味の無い濃厚な樽香がある、クラシックなムルソーやピュリニー モンラッシェを造り出しています。池原さんに飲んでいただいた1995は少し変でした。これについては、次回に償わしていただきます。こんなのじゃないです。
 そして「アンリ」の弟が、ポマール村でワインを造っているのが、「ジャン マルク ボワイヨ」です。ここの白ワイン用の畑は、「エティエンヌ ソゼ」から譲ってもらったそうです。(1993年〜) 「ソゼ」の「ジェラール ブード」へは「ジャン ボワイヨ」の娘さんが嫁いでいるので、義理の兄弟にあたるそうです。ワインのスタイルは、「アンリ」とは全く異なり、やや控えめな樽香と少し細めの果実味がとても綺麗に絡み合い、上品な余韻が長く続く、最近の若手が造るスタイルです。
 上記の2者は赤白とも似たような畑を所有しているので(ムルソー、ピュリニー モンラッシェ、ボーヌ、ヴォルネー等)ご注意して下さい。
 最後に、「ジャン ボワイヨ」の兄弟でジュヴレ シャンベルタン村でワイン造りをしているのが「ルシアン ボワイヨ」です。現在は息子さんの「ルイ」と「ピエール」が切り盛りして、赤ワインだけを造っていますが、フィサン、ジュヴレ シャンベルタン、ニュイ サン ジョルジュに加えてボーヌ、ポマール、ヴォルネーを生産しているので油断なりません。
以上です。

これに対して、現地からの報告を元にまとめました。以下。

ジャンマルク・ボワイヨ家系図? 池原 10/25(木) 19:13:56

岡Tさん、こんにちわ。
たくさん書いて頂きありがとうございます。私も調べてみました。
まとめるとこんな感じだそうです。
エティエンヌ・ソゼ(祖父)−
  一人娘(ソゼの娘、ボワイヨ3人兄妹のお母さん)−アンリ・ボワイヨ
                     (ジャン・ボワイヨのお父さん)
                         −ジャンマルク・ボワイヨ
                 (独立したドメーヌでワイン造りを行っている)
                         一番下の妹
                 (ジェラル・ブードと結婚してソゼを継ぐ、
                   マスオさんのような形だそうです。)
で、聞いた話ですが、アンリ・ボワイヨは他の兄弟・親戚とのおつきあいを
していないようです。ちょっと面白い話も聞いたのですが、ここに書くのも
気が引けるのでやめときます。
それから、
>やや控えめな樽香と少し細めの果実味がとても綺麗に絡み合い、上品な余韻が長く
>続く、最近の若手が造るスタイルです。
すんません、
私の印象と異なります。私の印象では若いうちは結構軽い感じですが、
抜栓を前日に行い、しっかり空気に触れて開いた状態にしたり、
年数を経て熟成すると、とてもぶあついオイリーさも持ち合わせた
美味しいワインになります。濃いブドウつくりを心がけたワインだけが
持つ骨格はバキュバンなしで一週間持ちます。
先般のワインもグラスにピッタリてずから、確かめてみてくださいね。
特にフライトやマレシャルは最高です。


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